中国の検索エンジン・百度(Baidu・バイドゥ)とは?
日本でWebマーケティングというと、まずは検索エンジンの最適化(SEO対策)をイメージされる方は多いと思いますが、中国でもその考え方は非常に重要です。中国ではgoogle、Yahoo!を利用するユーザーはほとんどおらず(googleは2010年に中国本土から撤退しています)、百度(Baidu・バイドゥ)という検索エンジンが多く利用されています。
百度のシェアはPC・モバイル合わせて8割近くを占めています。そのため、中国のWebマーケティングにおいては、この百度を中心に行っていくことが重要となります。特にBtoBにおいては、親和性の観点から、百度を中心にマーケティングを行う事が重要です。
日本からも利用することができ、下記よりアクセスすることが可能です。
百度でSEO対策を行う際の注意点を解説
百度のSEO対策は、グーグルのSEO対策と勝手が異なる部分が多々あり、第一ステップでもある百度のインデックスサーバーにサイトをインデックスさせるまでにいくつかのハードルがあります。ここからは、百度でSEO対策を行う前の注意点について解説していきます。
SEO対策の前に、サーバーやドメインなどのインフラ構築が重要
中国においても日本と同様、Webサイトを構築する前にサーバーやドメインなどのインフラを整える必要がありますが、サーバーやドメインに加え、中国ではICP登録というフェーズが原則必要となります。
基本的に中国のWebサイトは、中国の工信部という行政機関(正式名称は中華人民共和国工業情報化部)が一括管理しています。そのため、工信部に対してWebサイトを公開する許可を取らなくてはいけません。申請を行い、許可が下りると『ICP登録番号』という番号が発行されるので、それをサイト内に貼り付けてはじめてWeb上への公開が可能となります。これがICP登録です。
ただし、ICPの申請は現地法人を持っていないと申請することができません。「現地法人が無いけど、SEO対策を行いたい」という場合は、香港のサーバーにWebサイトを開設することで回避できます。中国本土のサーバーよりもアクセススピードは落ちますが、許容範囲内と言われています。ICP登録も不要です。ただし、日本国内のサーバー上でサイトを開設することは、現地からアクセスすることが非常に困難(速度が非常に遅いなど)な上、インデックスされるケースも非常に少なくなるため、現実的ではないことを把握しておきましょう。
①中国サーバー上でサイトを構築し、ICP登録を行って対策
②香港サーバー上でサイトを構築して対策
推奨は①ですが、②でもSEO対策自体は可能です。
また、ドメインに関しては、.cn(日本で言う.jp)が最上位、続いて.cn.com(日本で言う.com)が次候補となります。特に強いこだわりがない場合は、いずれかで取得しましょう。
ローカライズサイトの作成
インフラが整ったら、次のステップとして現地の人が読めるWebサイトを準備する必要があります。Webサイトは中国本土で使われる簡体字、香港、台湾等で使われるのが繁体字です。そのため、それぞれ準備した方が望ましいですが、予算の関係で両言語の対応が難しい場合は簡体字のみで大丈夫です。
また、忘れられがちなのが、中国のサイトにおいても日本語ページを入れるということ。日本は中国から見ると非常に信頼できる国とみられているため、信頼性を高めるためにも敢えて日本語ページを入れるようにしましょう。
中国本土からアクセスできるように百度(Baidu・バイドゥ)へのインデックス申請を行う
日本ではWebサイトを公開すれば巡回頻度の高いgoogleのクローラーが回ってきてインデックスされますが、百度はクローラーの巡回頻度が低いと言われています。そのため、より確実にアクセスしてもらうために、ICP登録が完了した後は、バイドゥへの登録申請をこちらより行います。また、日本以上にサイトマップの存在が重要のため、サイトを更新したらこまめにサイトマップを送信することをオススメします。まずは上記3つのことを理解しましょう。
サイトが公開されたらSEO対策
サイトがインデックスされたら、いよいよSEO対策です。百度のSEO対策もGoogle同様、内部対策と外部対策を行います。
内部対策においては、コード(H1タグやタイトルタグ、metaタグなど)の最適化とコンテンツの追加が重要です。特に百度の場合、metaタグが必ずそれ通りに反映される(googleの場合、指示は出せるが表示されるかどうかはあくまでもgoogle判断)ため、非常に重要です。SEOで最適化させたいキーワードはしっかり内部対策で入れ込んでいきましょう。
外部対策も基本的にはgoogleと同じですが、百度の関連サイト(百度知道:バイドゥが運営するQ&Aサイト、百度百科:バイドゥが運営するオンライン百科事典、百度文库:バイドゥが運営するドキュメントシェアサービス)からリンクを張られていることが特に重要視されます。また微博(Weibo)や人人(jinjin)などSNSからのリンクも重要視されている点もgoogleと少し異なります。内部対策と外部対策をバランス良く行い、上位化を目指していきましょう。Googleと異なり、百度は内部対策よりも外部対策の方が重要と言われているため、当社の百度SEO対策は、外部施策を中心に行います。
百度のリスティング広告の仕組みもあわせて解説
ヤフー、グーグルではお馴染みのリスティング広告ですが、百度でもリスティング広告の出稿が可能で、SEO対策と同じくらいメインの施策となります。しかし、国内のように誰でも出稿できる仕組みにはなっておらず、基本的に当社のような代理店を経由して出稿する形になります。
基本的な仕組みはヤフーやグーグルのリスティングと同じで、キーワードに対して任意の単価を設定して出稿します。
百度リスティング管理画面
当社では競合他社の出稿状況等に応じて随時単価の調整を行い、できる限り少ない単価で多くのクリックを集められるよう運用を行います。
百度でもサジェスト対策が可能
日本ではお馴染みとなりつつある『サジェスト機能』。キーワード入力時に、候補ワードを自動で出力してくれるサジェスト機能ですが、この部分に会社名や商品名など、任意のキーワードを掲出させることが可能です。
百度の公式発表によると、中国のバイドゥユーザーの実に50%以上がサジェスト表示をクリックしているようです。そのため、非常に効果が高いプロモーション手法であることがわかります。日本同様、ユーザーがサジェストをクリックするのは当たり前の挙動となっているようです。当社では、百度のサジェスト対策を承っております。
日本以上にキーワードマーケティングが重要
SEO対策で重要なのは『どのキーワードで対策するか』という点です。中国では少し独特なキーワードで検索されます。例えば、東京に旅行に行くときにどこに行こうかと調査をするとき、中国人は『東京 旅行』と検索せずに『東京旅行攻略』と検索します(実際は中国語で検索します)。この『攻略』という文言がキーワードで、中国では様々なキーワードと一緒にこの『攻略』が検索されます。
このような中国独特の事情を知らないと、間違ったキーワードマーケティングを実施してしまう恐れがあります。当社のSEO対策では、キーワードのご提案から可能ですので、お気軽にご相談ください。
日本ではGoogleのキーワードプランナーを使って検索ボリュームを調べるのが一般的ですが、baiduの検索ボリュームを調べる場合、基本的にbaiduの広告アカウントを開設し、出稿していないと自由に検索ボリュームを調べることができません。当社では、代行して検索ボリュームをお調べすることが可能です。
ご納得頂ける料金と提案力で、貴社のインバウンドマーケティングを徹底サポート!
百度のSEO対策やサジェスト対策をはじめとする百度マーケティングを行うためには、国内の作業のみで完結させることが難しいため、当社では実績のある現地法人と業務提携を行っております。フロントに当社が立ち、現地企業と連携しながら対策を進めていく形となります。
SEO対策やリスティング広告以外にも、wechatを活用した施策など、他プランのご提案も可能です。中国進出やインバウンドマーケティングをご検討の際は、一度当社までお気軽にご相談ください!
よくある質問と答え
- Q百度で会社名や商品名で検索をかけても自社のサイトがヒットしないんですがどうしたらいいですか?
- Q対応可能な範囲を教えてください。
- QICP申請には何が必要でしょうか?
- Q中国語が全く分かりません。大丈夫でしょうか?
- QSEO対策の成功率はどれくらいですか?また複数キーワードの対策は可能ですか?
- Q中国内で物販の事業を行いたいのですがサポート可能ですか?
- Q中国本土以外(台湾、香港)のWebマーケティングは可能でしょうか?
- Q医療系のサービスを中国でプロモーションしたいです。可能でしょうか?
百度の各対策の料金
SEO対策
1キーワードあたり50,000円/月〜
※料金はキーワードにより異なります。
※最低6ヶ月間の契約をお願いしております。
リスティング広告
目安100,000円/月〜
※キーワードにより異なります。
※最低6ヶ月間の契約をお願いしております。
※運用手数料を別途25%頂戴しております。
サジェスト対策
1キーワードあたり45,000円/月〜
※対策するキーワードにより異なります。
※最低6ヶ月間の契約をお願いしております。
その他
都度見積もりとなります。