2019年3月の3週目あたりからグーグルのコアアップデートが実施されました。コアアップデートとは、グーグルが1年に数回行う検索エンジンの大幅なアルゴリズムのアップデートのことを指し、行われる度に順位が大きく動くことが知られています。
今年一発目のコアアップデート。大きく順位を落とした企業様も多いのではないでしょうか。弊社ではアップデートを観測してから、様々なキーワードで順位の動向を見てきましたが、ある共通点が浮かび上がってきました。今回のコアアップデートでSEO対策とはどのように向き合っていけば良いのか?そのヒントとなれば幸いです。

今回上がった順位が上昇したサイト、あるいは上位から落ちなかったサイトの特徴

グーグルの順位は数百とある要素の総合得点で決まると言われています。しかし、検索エンジンのアルゴリズムは常に進化し、総合得点も常に変動しています。今回の変動で上昇したサイト、順位が落ちなかったサイトにはどのような特徴があるのでしょうか?

1.強力な被リンクが貼られている

被リンクはSEO対策に効かなくなったという声を良く耳にするようになりましたが、これは半分間違いです。確かに効きにくくなったのは間違いありませんが、今でも有効な施策です。実際に高品質のリンクを貼るとすぐに順位が変わることも良くあります。今まではとりあえず何でもいいから被リンクを貼れば順位が上がっていましたが、今は被リンクの質がしっかりと見られるようになりました。被リンク元のコンテンツの質や関連性、アンカーテキスト、ドメインの強さや場所など、色々な部分をグーグルは見ていると思われます。この被リンクの質が高いほど、被リンク先のサイトにパワーを送ることができ、結果として順位に表れていると考えられます。

2.大手サイト、オールドドメイン

これは簡単に言えば知名度があるサイト、多くのアクセスが集まっているサイト、長く運営されているサイトです。これは一朝一夕でどうにかなるものではないので、対策は打ちにくいですが打てないことはありません。特にYMYLと呼ばれる「健康」「お金」に関わるジャンルのキーワードは、上位がこれらのサイトで埋め尽くされているのがわかると思います。アフィリエイトサイトも軒並み今回のアップデートで圏外に飛ばされています。YMYL以外にもこの傾向は顕著に出ており、新興企業様などは苦しい戦いを強いられています。

3.指名検索が多い

2番と似ているところがありますが、指名検索とは抽象的なキーワードではなく、会社名やサービス名などの固有名詞での検索されることを指します。指名検索が多いということはしっかりとブランディングされているとも言い換えられるので、検索ユーザーが求めているサイトとグーグルが理解し、上位に表示させていると言うことが考えられます。Google上は様々なサイトが乱立しており、Welq問題をはじめとし、大きな問題に発展するケースもあります。そのようなリスクをグーグルが嫌い、大手の会社なら安全だろうという考えの元、大手サイトを優遇している可能性も十分考えられます。その一つの要素が指名検索であり、指名検索の検索ボリュームが多いサイトが上位に来ているケースが散見されます。

今までのSEO対策が無効になるわけではない

グーグルの基本的な考えは、「そのキーワードで検索したユーザーは何を求めており、その意図に応えられるサイトはどれか」ということです。これをインサイトと呼んだりもしますが、インサイトを考え、サイト設計をしていくことは、今後更に必要となってきます。コンテンツSEOというワードが誕生して数年が経ちますが、コンテンツが重視されるのはこれからも変わらないでしょう。そのため、良質なコンテンツを作ったり、被リンクを貼ったりすることは決して無駄にはならないと考えています。しかし、大手サイトが優遇されている現状がある以上、それだけでは不十分とも言えます。これからのSEO対策は、グーグルが見たときに「大手のサイト(有名なサイト)」、「ユーザーのインサイトを満たすサイト」という認識を与えられないと上位化は難しくなっていくでしょう。

当社では、サイト制作からコンテンツ制作、自社ではなかなか対策出来ない外部対策までワンストップで提供することが可能です。今回のコアアップデートで順位を落としてしまった企業様、これからサイト制作を行い、SEO対策を行って集客を行っていく企業様は、是非一度当社にお気軽にご相談ください。