就職先や転職先を探すとき、活用されるのが企業口コミサイトです。会社に勤めていた(る)人が会社の評判について投稿するプラットフォームのため、どんな会社なのかを知りたい求職者にとっては非常に価値のあるプラットフォームと言えます。
しかし、求職者にとっては便利な口コミプラットフォームである反面、企業サイドからするとネガティブな口コミ、評判を書かれるリスクがあります。実際、点数が低い会社は求職者が集まらないという声もよく聞きます。
本記事では企業口コミサイトとどのように付き合っていけば良いか、また当社ができる口コミサイト対策について主に解説していきます。

このような方におすすめです

●転職系の口コミサイトに投稿される内容に関して、ネガティブな内容が多い(スコアが低い)

●最近、新卒や転職希望者の応募が減っている

●転職系の口コミサイトの内容を一元管理してまとめて把握したい

代表的な企業口コミサイトを解説

まずは、転職や就活の際によく見られる企業口コミサイトについて紹介していきます。

1.転職会議

転職会議はリブセンス社が運営する企業口コミサイトで、その名の通り転職を考えている人向けのプラットフォームです。会員数は1,000万人弱、口コミの件数は440万件以上を誇る非常に大きなサイトです。口コミ以外に求人案件を掲載することも可能です。
https://jobtalk.jp/

2.openwork

openworkはオープンワーク社が運営する企業口コミサイトで、オープンワーク社は2022年に東京グロースに上場しています。転職会議と同様、評判口コミと求人案件から成り立っているプラットフォームで、最大の特徴は、全ての口コミを目視審査している点です。他のプラットフォームでも行われているようですが、最も審査が厳しいと言われており、信憑性の高い評判が集まる企業口コミサイトといっても良いでしょう。
https://www.openwork.jp/

3.indeed

indeedは実質リクルート社が運営するサイトで、口コミ評判よりも求人案件の掲載のイメージが強いプラットフォームです。世界No.1の求人検索エンジンとされており、日本だけではなく世界中で利用されています。他のプラットフォームが、働きやすさや福利厚生など、カテゴリごとにコメントが書ける仕様になっているのに対し、indeedはカテゴリ分けされていないのが特徴であり、投稿に必要な文字数も最も少ないため、利用者からすると最も気軽に投稿できる口コミサイトと言えるでしょう。
https://jp.indeed.com/

4.enエンゲージ会社の評判(旧enライトハウス)

エンゲージ会社の評判は元々enライトハウスという名前で運営されていましたが、2024年7月から名称が変更されています。エン・ジャパン社によって運営されており、日本最大の口コミプラットフォームを謳っていることもあり、口コミの件数は会社数で22万社以上、口コミの件数は3,000万件以上にのぼります。件数が多いこともあってかSEOに強く、検索の順位も上位表示されるケースが多いです。
https://en-hyouban.com/

以上4つが代表的な企業口コミサイトです。これらの口コミサイトに自社のどのような評判、口コミが投稿されているか適宜チェックすることをおすすめします。

口コミサイトのネガティブな投稿が及ぼす悪影響

企業口コミサイトにネガティブな内容が投稿されると、どのようなリスクがあるのでしょうか。考えられる3つのリスクについてまとめました。

1.求職者が集まらない

最大のデメリットは、新卒や転職を検討している人がネガティブな投稿を見て離れていってしまうという点です。会社選びの際、求職者はその会社の評判や口コミを必ずチェックするといっても過言ではありません。情報収集をしている中で、ネガティブな内容があまりにも多いと、求職者の選択肢から外れてしまう可能性が高くなります。

2.在籍者が離れていく

企業口コミサイトは、在籍している従業員が自分の会社の評判を調べるときにも使用されます。そのため、投稿されているネガティブな評判がきっかけで従業員の離職につながる恐れもあります。自社のネガティブな情報を耳にしたときは、口コミサイトにも目を向けるようにしましょう。

3.株主、銀行、取引先にも悪印象を与える

会社の規模にもよりますが、従業員以外にも様々なステークホルダーが存在します。程度はそれぞれですが、必ずと言っていいほどその会社の情報を調べることになるため、口コミサイトが目にとまるケースも多く、ネガティブな内容が存在すると担当者に悪印象を与えてしまう恐れがあります。

悪い評判は様々なリスクを孕んでいます。まずは現状をしっかりと把握し、リスクとなるものがないか洗い出してみるところからはじめてみることをおすすめします。

ネット上の悪い評判を洗い出す

企業口コミサイトで自分の会社の評判が悪い時はどうしたらよい?

転職口コミサイトで悪い評判が投稿されている場合、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。

1.内容を真摯に受け止め、改善する

口コミの内容に心当たりがある場合、社内で改善の余地があるかどうかを検討することが重要です。改善させることができれば、同じようなネガティブな内容の投稿が今後されなくなる可能性が高くなり、長い目で見ればスコアの悪化を防ぐことが可能です。もちろん、転職者の方に落ち度がある場合もあると思うので、そのような場合は改善が難しいかもしれませんが、ネガティブな内容にも目を向けることは、良い会社作りという視点において大切なポイントと言えるでしょう。

2.転職サイトに削除申請を検討する

内容が悪質なものに限りますが、運営元に事情を説明し、削除申請を行うことも検討した方が良いでしょう。そもそも転職系の口コミサイトは、ネガティブな内容を投稿する方が投稿者の熱量が高いときが多く、どうしてもネガティブな内容の方が強調されていることが多くなります。個人の感想レベルではなかなか削除に応じてもらうことは難しいですが、度が行き過ぎているものは削除の依頼を検討してみても良いかもしれません。

3.ポジティブな内容が増やせないか検討する

各転職口コミサイトには、投稿内容がカテゴリ毎に分かれていることが多いです。福利厚生や将来性、女性の働きやすさなどが代表的なカテゴリになりますが、それぞれの項目に関して、自社の方針をしっかり掲げて実行することが重要です。そうすることで、万一その従業員がやめて口コミサイトに投稿する際もネガティブな内容を投稿しにくくなることが期待できます。もちろん、掲げただけで実態が伴わなければ、実態と違っていたとネガティブな内容になってしまうので、有言実行が大切と言えるでしょう。
当社では、ポジティブな内容の投稿が増えるよう、サポートさせていただくことも可能です。

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求人の広告が無駄にならないように抑えるべきポイント

求人に多くの広告費用をかける会社様は多いですが、ネガティブな口コミが多い状態で広告費を掛けることは、穴が空いたバケツに蛇口から大量の水を注いでいる状態とも言えます。まずは穴をしっかり塞ぐことが広告費を無駄にしないポイントです。改めて抑えておきたいポイントを解説します。

1.大手の転職系口コミサイトを監視する

先述した転職会議やindeedなどは、会社の評判を調べる際によく利用されます。そのため、これらの媒体で悪い口コミが投稿されていないか、逐次チェックするようにしましょう。

2.会社名+評判(口コミ)で検索した際の上位表示コンテンツも合わせて監視する

会社のことを調べる際、会社名の単一キーワードが検索数としては一番多くなりますが、次に多いのは「社名+評判」、「社名+口コミ」といった複合キーワードです。もう少し具体的になると「社名+転職+評判」などの3ワードになることもあります。
これらのキーワードで検索した際に、どのようなコンテンツが検索の上位に表示されるかを監視することも重要です。

「社名+評判」等で検索すると、基本的に大手の転職口コミサイトが表示表示されるケースが多いです。また一部のアフィリエイターが立ち上げた個人が運営する口コミサイトが上位表示されることもあります。グーグルのコアアップデートの影響で、順位が変動することもありますが、基本的に1ページ目に表示されるコンテンツを日々チェックすることが大切です。特に5位くらいまで表示されるコンテンツは、ネガティブな投稿が増えていないか、重点的にチェックするようにしましょう。

当社のソリューション

転職口コミサイト対策として、当社では以下のソリューションが提供可能です。

①30項目以上が監視可能なネット風評被害監視ツールを提供

当社では、ネット上の様々なレピュテーションリスクを未然に防ぐために、ネット上の監視ツールの提供を行っております。監視できる項目は、グーグルの検索画面から予測検索ワード、XなどのSNS、転職系の口コミサイトまで多岐にわたるため、いちいちプラットフォームを巡回してチェックする必要がありません。

監視可能項目

ネット監視ツールの項目

②それぞれのプラットフォームに合わせて具体的な対策も可能

ネガティブな内容が見られる場合、それぞれのプラットフォームに合わせた有効策をご提案、対策することが可能です。

対策の具体例

●予測検索ワードのネガティブなキーワードを非表示にする

●検索結果1ページ目にポジティブなコンテンツを増やす

●転職系の口コミサイトにポジティブな内容を増やすサポートを行い、スコアを改善させる

●掲示板のネガティブな投稿を削除するよう運営に申請する(専門の弁護士をご紹介)

以上、本記事では転職系の口コミサイトのリスクについて紹介してきました。人材獲得競争が熾烈を極める中、同業他社に見劣りしないよう、できる限りネット上をクリーンな状態にしておきたいですよね。より具体的なサービス内容にご興味がある場合は、まずは一度お気軽にお問い合わせ下さい!

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