今回から不定期の連載企画として、サジェスト汚染対策を実施された企業様と対談を行い、サジェスト汚染がどのような影響をもたらし、改善することでどのようなポジティブな動きがあるかをお伝えしていきます。
今回は、都内の人材派遣/人材紹介会社(T社様)のご紹介です。ネガティブなキーワードが表示されやすい業界の1つでもあるため、同じ業界の担当者様は参考にしていただければと思います。
※会社名が特定されそうな部分に関しては、一部内容を変更させていただいております。
サジェスト汚染に気づいたきっかけとご依頼いただくまでの経緯
当社:まずはじめに、サジェスト汚染に気づいた経緯を教えて下さい。
T社ご担当者様: 例年と比較すると、採用サイトへの応募が少ないことに気づいたのがきっかけです。ただ、最初は原因がつかめなくて、コロナの影響だろうと軽く考えていました。ところがある日、営業担当が「取引先が当社をネットで調べたら評判が悪いと言っていた」と教えてくれて、改めてヤフーやグーグル、Bingで会社名を検索してみたところ、「パワハラ」「最悪」「やばい」といったワードが検索窓の所に表示されているのを見て、「なんだこれは?」と思いました。あまり意識はしていない部分だったのですが、「もしかしてこれが原因なんじゃないか?」と別の担当者とも話し、情報収集をするところから始めました。そうしたら、(当社)のような専門の対策会社あることを知りました。
当社:すぐに改善に向けて動き出されたんですね。
T社ご担当者様: はい。すぐに複数の業者に相談しましたが、「絶対にすぐ消せます」とか、「すぐに効果が出ます」といった不安になる言葉が多くて。その点、(当社)は、サジェストが発生する仕組みや、消すためにはどのような工程が必要か、どのくらい時間がかかるのかといった点を丁寧に説明してくださったので、非常に安心感がありました。
当社: ありがとうございます。私たちは、企業様に正直にお伝えすることを心がけています。改善までにかかるお時間や、具体的に何をやっているかは、知見がないと見えてこない部分なので、不安を払拭できるよう、きちんとご説明させていただいております。
T社ご担当者様: あとは料金に関しても相場より安かったのも大きかったです。他の会社だと1つの検索エンジンにつき、月額5万円前後のところが多かったのですが、(当社)は20%ほど安いですよね。
当社: そうですね。どうしてもランニングコストになる点と、本来であれば広告費などに予算を掛けたいのが企業様の本音だと思いますので、できる限り継続していただきやすいような価格で提供させていただいております。
対策を開始してからどのように変化していったか
T社ご担当者様:対策開始してから3週間ぐらい経過したとき、ヤフーとBingに変化がありました。ヤフーは「やばい」、Bingは「最悪」というネガティブワードが非表示になり、現場からは「おお!」という声が上がりました。正直、採用活動の現場からは「本当に効果が出るのか?」と疑問の声も出ていました。しかし、(当社)さんが進捗がある度にメールで丁寧に報告してくださったので、社内の理解や安心感が高まりました。対策を開始して提供いただいた監視ツールもとても見やすく、各検索エンジンの改善の過程が目に見える形で把握できるのでとても良いツールだと思いました。
当社: ネガティブなサジェストワードが減っていく過程を、監視ツールの表やキャプチャ画像で見ていただくことで、御社内での報告もしやすくなったと思います。サジェストワード以外にも転職会議や会社の評判などの転職系の口コミサイトやGoogleの口コミも一元管理できるのもこのツールの強みです。

T社ご担当者様:元々グーグルは時間がかかると聞いていましたが、いわゆるサジェストワードの方は、5ヶ月目くらいで3ワードとも非表示になりました。粘り強く対策していただいて本当に感謝しています。更新頻度が不安定だったり、検索場所によっても表示内容が変わるみたいなので、全国的に沈静化させるにはまだまだ継続的な対策が必要になりそうですね。
当社: そうですね。検索エンジンも結構気まぐれな所もあるので、非表示になっていたものがある日突然復活していたりもするので、グーグルは継続的に対策してほしいというご依頼は多いですね。あとは御社の場合は表示されていなかったですが、他の人はこちらも検索(関連キーワード)に表示されているとさらにやっかいですね。更新頻度が少なく、1年がかりで改善されるケースも多いので、サジェストだけだったのは不幸中の幸いかもしれません。
対策後の具体的な成果
当社: サジェスト汚染が改善されて、実際目に見えた効果はありますか?
T社ご担当者様:はい、一番大きな成果は採用エントリー数が目に見えて増えたことです。具体的には対策前と比較して約25%増加しました。特に若年層からの応募が戻ってきました。応募者からも、「ネットで悪い評判がなかったので安心して応募できた」といった声をいただくようになり、明らかな成果を実感しています。
当社: 応募者の動向を見ても、やはり若い方ほど検索結果に敏感ですよね。特にZ世代は、ブラック企業やパワハラ体質な会社を敬遠する傾向にあります。キーワード単位の対策はもちろんですが、ポジティブな情報を増やし、ネット上にポジティブなコンテンツを増やしていくことも大切ですね。

今後のサジェスト対策についての考え
T社ご担当者様:今回の件で、サジェスト汚染をはじめとし、検索結果の重要性を深く認識しました。今後も常に検索結果をモニタリングして再発を防ぎたいと考えています。また、今まで以上に企業の魅力を積極的に発信することで、ブランドイメージを高めていきたいと思っています。
サジェスト汚染に関しては、社内でも話し合って継続的な施策が必要という判断に至ったので、契約期間満了後もお願いすることにしました。やはり一度消えても再発するリスクは検索するユーザーがいてもいなくても存在しているので、常に対策してもらっていた方が安心だという判断に至りました。
当社: ありがとうございます。再表示されないよう引き続き対策させていただきます。
検索結果は日々変化しますので、一度改善されたからといって油断はできません。サジェスト汚染対策は当社におまかせいただき、御社には戦略的な情報発信を継続していただきたいと思います。これからも採用活動や営業活動をサポートさせていただきます!
同じような問題を抱える企業へメッセージをお願いします
当社: 最後に、同じような問題を抱える企業様へメッセージをお願いします。
T社ご担当者様:サジェスト汚染は決して他人事ではありません。放置するとどんどん悪化しますし、採用だけでなく会社全体の評判に影響を及ぼします。少しでもおかしいと感じたら、早めに(当社)さんのような専門家に相談することを強くおすすめします。
当社: 検索結果を整えることはブランディングの第一歩です。企業として前向きに向き合うことで、確実に良い方向へ変わっていきます。私たちは、そんな企業様の取り組みを全力でサポートしていきます。今回は貴重なお時間をいただき、どうもありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。レピュテーションリスクの一つとしてサジェスト汚染が着目されるようになってきております。まずは、各検索エンジンの検索窓に社名を入力するところから始めてみることをおすすめします。何かネガティブな内容が表出していたり、ご不明な点などございましたらお気軽にご相談ください。