アフターコロナで、訪日外国人の数は増加傾向にあります。日本政府観光客(JNTO)の発表によると、2023年7月の訪日外国人は230万人を超え、コロナ前(2019年)の約8割まで回復したとのことです。

引用:https://www.jnto.go.jp/statistics/data/20230816_monthly.pdf

国別で見ると、一位は韓国で約63万人、2位は中国で約31万人となっております。中国がコロナ前の3割にとどまっている理由は、団体旅行が禁止されていることが背景にありましたが、2023年8月になり、中国の団体旅行が解禁され、今後訪日中国人が増えていくことが予想されます。そのため、飲食店やホテル業など、インバウンドの需要を獲得していきたい経営者様は訪日中国人向けにマーケティングを行っていくことをおすすめします。

中国人は日本で使われているサービスはほとんど使わない

中国のお国事情は少し特殊で、ことWEB業界に関しては、日本で当たり前に使用されているGoogleやInstagramなどはほとんど使用されていません。そのため、中国人向けにGoogleやYahooのSEO対策をいくら施しても集客には繋がらないと言えます。中国人向けにマーケティングを行う場合、下記のプラットフォームを抑える必要があります。

百度(バイドゥ)

中国では、Googleで検索する代わりに百度(バイドゥ)という検索エンジンで検索します。他にも検索エンジンは存在しますが、最大手は百度なので、中国人向けの検索対策は、百度から行うことをおすすめします。

百度も基本的にはGoogleと同じようなUIをしています。

百度上から集客を行う場合、リスティング広告とSEO対策がメインの集客手法となります。

しかし、百度のSEO対策は仕組みが複雑のため、Googleで行うSEO対策よりもやりにくいので、当社のような専門知識がある会社に相談することをおすすめします。国内のサーバーにWEBサイトがある状態だとそもそも現地からアクセスできないこともあります。日本語のWEBサイトに翻訳機能をつけた状態では、SEO対策は基本的に難しいとお考えください。

検索キーワードに関しても、中国独自の語句が使用されます。Googleであれば、キーワードプランナー等を駆使してキーワードの需要を調べることが可能ですが、百度ではそのようなツールが一般提供されていないため、やはり専門の会社に調べてもらい、提案を受けることをおすすめします。

また、百度には検索候補表示機能(サジェスト機能)が備わっているので、このあたりのキーワードも参考にしながらどのようなキーワードの対策を行っていくか決めると良いでしょう。また国内の検索エンジン同様、サジェスト対策も可能です。

RED(小紅書)

RED(小紅書)は、日本で言うInstagramとX(Twitter)を足して2で割ったようなSNSアプリです。2022年現在、ユーザー数は3億人、月間利用者数は1.3億人以上と、最も勢いのあるSNSと言っても過言ではないでしょう。

使い方としては、主に公式アカウントとして情報を発信したり、ECサイトへの誘導、またKOL(インフルエンサー)を活用したPR活動などがメインとなります。

中国の小紅書

サジェスト機能も備わっているので、人気の検索ワードがわかります。

REDはX(Twitter)などと同様、無料アカウントと公式アカウントという概念があります。無料アカウントは、特に条件等はなく誰でも作成できますが、公式アカウントは必要書類に加えて申請費用がかかります。公式アカウントにすることで、主に下記のようなメリットがありますので、REDを運用する場合は、公式アカウントの取得をおすすめします。

小紅書の公式アカウントのメリット

1.信憑性が上がる

2.KOLと契約が可能

3.名前検索の際に上位表示される

4.問い合わせの窓口を作れる

5.ショップの開設が可能

6.アクセス解析ツールの付与

当社では、公式アカウントの取得代行やアカウントの運用も行っております。REDの運用をご検討中の企業様は、お気軽にご相談ください。

Wechat

日本で言うLINEにあたるのがWechatです。ユーザー数も10億人を超えており、社会のインフラといっても過言ではないでしょう。ビジネスチャットや決済、サイトの制作など、あらゆる機能を揃えているため、しっかりと抑えておきたいツールと言えます。

Wechatに関しても、LINEのような公式アカウントという制度が存在しており、ユーザーに向けて情報発信を行いたい場合は公式アカウントを取得する必要があります。

Wechatの公式アカウントを取得するには、中国人担当者やテンセント社に必要書類や費用の提出が必要となりますので、当社のような代行会社に依頼を行うが一般的です。

TikTok(Douyin)

TikTokは中国でも大人気のSNSですが、中国ではTikTokではなく、中国国内版のTikTok・Douyin(抖音)が使われます。TikTokには2種類あり、TikTok国際版(日本で使われているTikTokです)とTikTok国内版(Douyin)に分けられます。前者は、中国国内在住のユーザーは基本的に利用できません(VPNを介せば利用できるようです)。そのため、中国国内のユーザーは基本的にDouyinの方を利用します。現地在住の中国人にアプローチしたい場合、TikTok国際版でアカウント運用しても効果がないので注意が必要です。

訪日中国人にアプローチするには、上記4つのプラットフォームを攻略することが有効と言えるでしょう。

御社の業種とご予算にあわせてプランニングいたします!

中国は少し事情が特殊のため、国内のWEBマーケティングの延長で考えてしまうとうまく行かないケースがほとんどです。業種によっても何をどこに仕掛けるかは大きく異なります。当社では、お客様の業種やご予算にあわせて、プロモーションプランを個別にご提案させていただいております。

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